七月五日、テポドン二号を含むミサイル発射後、世界は北朝鮮を冷やかに見守る中で十月三日、北朝鮮外務省は「今後、安全性が徹底して保証された核実験を行うことになる」と声明を出した。
北朝鮮は米国による金融制裁解除を六ヶ国協議への条件にしたが米国は無視し続け七月テポンドの発射で脅しも見向きもしない米国への苛立ちと怒りから最後で最強?カードの核実験は凶と出る可能性は強くなった。
北朝鮮の核問題は90年代から数々の危機を迎えながら、いつも北朝鮮は食糧、エネルギー支援を勝ち取ってきたが、ブッシュ大統領が就任以来、戦略に狂いが生じ、次々と威し戦法の水際作戦を展開してきたが、成功せず国内の財政事情も悪化、国民は塗炭の苦しみに喘ぎながらも先軍主義を掲げ「アメリカ何する者ぞ」と頑なに吠え続けるが、金融封鎖で追い詰められ最後の核兵器保有を国家興亡の賭けに出た。
テポドン発射で国連安保理において中国やロシアまで非難決議に賛成に追い込みながら自国の主張を繰返し逆に中国やロシアを信用出来ないと拗ね「強盗さながらの採択だ」「事実上の宣戦布告」だと「自国を守るには核の保有しかない。だから核実験を行う」と益々、エスカレートさせ国際社会から孤立していく。
核実験は核兵器の開発、改良には欠かせない過程で昨年二月に核兵器保有宣言した北朝鮮の核技術は「いつ実験をおこなっても不思議ではない」と専門家も語り日本政府も米国の衛星情報から北朝鮮はヨンピョンで起爆実験を繰返していることを確認、由々しき問題となっていた。
北朝鮮の地下実験は地震と違って特有の振動を発することから振動の区別によって爆発の規模や実験場所は推定出来るが「時期はいつ?」と関心を集める中で安倍首相は十月八日に中国、九日、北京を飛び立ち韓国を訪問した午前十時三十五分、北朝鮮北東部を震源とする地震が観測され、朝鮮中央通信は「強力な自衛的国防力を熱望してきた我軍隊と人民に大きな励ましと喜びを抱かせる歴史的な出来事だ」と自画自賛の放送を流し「核保有国」を誇示、金融制裁を強める米国を直接交渉の場に引きずり出す狙いも逆効果で、より強い制裁処置に踏み切り国際的な孤立を深めるばかりとなった。七月のミサイル発射を止めようと中国は北朝鮮へ特使を送ったが金総書記にも逢って貰えず威信を落とし今度は核実験とくれば中国も黙ってはいられず強硬姿勢に転じた。
ライス米国務長官も日韓と協議の翌日、北京へ飛び北朝鮮を訪れた特使と会談、中国の要人は「二回目の核実験はしない」と約束したとの報告を受けたが北朝鮮特有の引延ばし作戦が、気掛かりである。七月のミサイルで面目を失い今度は核実験で,又また顔に泥を塗られた中国は怒り心頭で今度,核実験したら「石油を止めるぞ」と脅かしたと外電は伝えるが実はもっと厳しく言葉で恫喝したとも言う。金総書記は金王朝の存続こそ至上命令であるが、中国の特使は「中国の言うこと聞かない場合に、一週間以内に暗殺することも出来る」と威したとも伝えているが、外交とは言葉の喧嘩,駆け引きとも言われるが背筋は冷えてくる。
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