議会議員の良識とは何ぞ?
自治体にとって異例とも言える入札公告の差し替えがあった8月3日から1週間ほど経過した8月10日、市議会議長によって議会全員協議会が招集された、審議したのは3日に告示された変更公告の内容に関したクレームであった。
議員の一部から構成企業としての参加条件である工事実績の緩和に異論はないが、代表企業としての参加資格に疑問あり、と異議を唱えた、と言うのだ。
市議会の全員協議会に議事録が有るのかないのか定かではないが、全協は何故か市民に公開されない慣例になっているようで、この時の質疑内容を詳細に知る事は出来ない。従って漏れ伝わる情報から推測するしかないのだが争点となったのは経営事項審査の総合評定値を900点に設定した事に関し、この設定に届かなかった企業の中に899点と僅か1点及ばなかった企業が存在した事、また志摩市内企業で1社のみ資格を得た企業の点数が913点で市内の県基準Aランク4社と大差がない事などが議論されたようだが、その経過の中で経営審査結果報告書のデーターを深読みし特定企業の経営内容まで議論の対象にした。
つまり「こんな経営内容の悪い企業が資格を得ているのに何故経営の優良な企業が外されるのか」と言った議論まであったやに聞くが発言した議員の良識は何処にあるのであろうか。
地域限定型の一般競争入札を標榜しながら市内で1社しか資格の得られない条件設定を行った市当局にも問題はあろうが、議会という公的な場での誹謗中傷は断じて許せないのではないか。今後はこのような議題を審議する議会全員協議会は慣例によらず是非公開すべきである、さすればいわれのない中傷を受けた個人法人は訴訟によって名誉の回復も求められるが、こそこそ秘密裏にやられたのでは市民の人権すら守れない事になる。議会に良識があるというなら先ず自らの発言に責任の取れる議会体制に改革して貰いたい。
迷走劇場の舞台は午前中で終演せず昼食を挟んで午後2時過ぎまで延々続けられたと言う。結局市長は議会の意見は聞き流し公告通りに入札を執行すると言う方向で確たる結論を得ないまま議会全協は散会になったと言う。
ところがこの迷走劇は第1幕だけではなかったのだ、前日の全協で現状での執行を示唆した市長が翌11日に3度目の公告を行ったのである。その公告はなんと8月3日に告示した入札は中止すると言う内容で中止理由は「地元企業の参加をより促し地域振興に資するため地域限定型一般競争入札要件の一部を見直す」となっていた。つまりは、このまま強引に入札を執行すると契約締結に必要な議会の議決が得られない危険性がある、との判断から市長が譲歩したという事だろう。
二転三転迷走の結果老健施設の入札は中止となった、その原因は側近企業からのクレームで参加条件を緩和し、族議員の横槍で入札延期に追い込まれた、と言ったところだろうが?いずれにせよ市長の一貫性に欠けた優柔不断な行政が招いた結果と言えよう。
さて後日談になるが8月11日に中止された老健施設の入札は、地元企業の参加をより促すために経審の総合評定値900点から三重県の発注基準による総合点900点以上にと条件緩和して8月15日に再告示、目出度く志摩市内3社が代表企業となって入札は執行された、その顛末は先号に掲載の通りである。
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