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2006年12月04日

水谷建設㈱の脱税から佐藤前県知事の逮捕へ 次の標的は?

 この二、三年前から福島県発注の公共事業で談合疑惑は囁かれていたが、発端は三重県に本社のある水谷建設の水谷功会長を脱税事件として逮捕したことから談合の仕切り役の辻 政雄被告を逮捕,次いで佐藤栄佐久知事の実弟の逮捕と佐藤知事周辺の外堀が埋められ、本丸佐藤栄佐久知事も遂に十月二十三日,逮捕された。 

 佐藤前知事はクリーンさが売り物で「不正には無関係。カネについては絶対触らない。給与と報酬以外は触らない」と強調していたが自ら41・7%の株を所有する筆頭株主である郡山三東スーツ社長の実弟を隠れ蓑にして実に巧妙な手口でワイロを受け取っていた悪質さであった。

 山東スーツを「安全装置」に仕立て経営の苦しい山東スーツに準大手ゼネコンの前田建設工業から四億円の融資を受け下請けの水谷建設が、前田建設会長の要請を受け山東スーツの所有地を四億円以上も高い八億七千万円の金額で買取らせ自ら融資した四億円を回収させた後も水谷建設は山東スーツに一億円を上乗せさせていた。

 融資を受ける一年前、福島県の発注する木戸ダムを前田建設が、落札した工事を水谷建設に下請けさせた謝礼で当時の地価より四億円高く、その差額をワイロと判断して逮捕へと踏み切った。

 佐藤前知事の逮捕は最終なのか?前哨戦として次の捜査は、どこへ飛び火するのか?関心を集める。

 今回の福島県の談合は早い段階から判明していたにも関らず知事の逮捕が、遅れたのは新たな談合システムを作り上げ、知事の関与の裏づけに時間を要したからで前田建設―水谷建設―山東スーツのカネの流れは「民―民」の取引が、ネックとなっていたが、収賄罪のような身分が構成要件として必要とされる犯罪に加担した場合、身分のない者も共犯として処罰される「身分なき共犯」を適用した。
「権力は腐敗する。絶対的な権力は絶対に腐敗する」と述べた英国の歴史学者の迫真の言葉が思い出されれば天網恢恢開(てんもうかいかい)疎にして漏らさずの格言も過ぎる。

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