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2006年09月27日

安倍論功行賞内閣船出 批判した谷垣派を排除 拉致解決へ期待の家族

 自民党の安倍晋三総裁は九月二十六日午後、衆参本会議の首相指名選挙で第90代、57人目の首相を選出、戦後生まれの首相は初めてで52歳での就任も戦後最年少である。

 安倍首相はただちに組閣人事を行い、認証式を経て安倍内閣は船出したが悲喜こもごもの一日も暮れた。

 前哨戦は総裁選で国会議員票だけでも最少300以上と見込まれたが、終って見れば267票しかなく、脱落者探しで疑われたのは津島派は総裁選で安倍首相の「参院選候補の見直し」を追求した事に安倍氏への反発から離脱者が多く出た?と睨まれ自民党三役には第二派閥の津島派を外し党の要の幹事長に森派の中川秀直、総務会長に小泉内閣で冷や飯を喰わされた丹羽・古賀派の丹羽雄哉、政調会長には伊吹派の中川昭一を起用した。

 同派の片山虎之助参院幹事長は「何で中川なんかが三役に・・・」と青木会長の部屋で呻いた?と無念さを報じていた。

 首相指名を受けた安倍首相は翌日、組閣人事に着手。先ず官邸強化を暗示するように塩崎泰久官房長官は任命された閣僚より、官房副長官3人と5人の首相補佐官を紹介、北朝鮮に拉致され、強攻策を取る安倍首相と協同、福田元官房長官や外務省官僚と対峙し拉致被害者家族からの人望の厚い中山恭子を拉致問題担当に抜擢して拉致解決への意気込みを見せつけた。

 党三役人事で不満を述べた片山虎之助幹事長も津島派推薦順位一位の佐田玄一郎規制改革担当と久間章生防衛長官の二人が入閣に安堵した。

 安倍首相は「老・壮・青」のバランスの取れた内閣と言うが、内幕は総裁選挙の貢献度を重視した派閥の論功行賞であり丹羽・古賀派から四人、いち早く安倍支持を派閥で表明した伊吹派は32人の党内第五派閥ながら党の三役の一角である政調会長に中川昭一、会長の伊吹文明文部科学、松岡利勝農水相の入閣に成功させた。

 小泉内閣で入閣ゼロと冷や喰いの悲哀に懲りた丹羽・古賀派は派閥を挙げて安倍首相を支援した、お陰で四人も入閣したが、共同代表である古賀誠代表の国会対策委員長の声も上がるも小泉路線の反対が祟り?来夏の参院選対策で宿敵小沢の泣き所を知り、昨年の衆院選大勝の影の立役者二階俊博に奪われ丹羽雄哉総務会長に抜擢され、古賀は派閥の実権握りに精を出すのか?  

 山崎派でも親分山崎拓の意に反してまで安倍支援を訴えた甘利明も経済産業相で論功に報われた。

 安倍への流れを作った「再チャレンジ支援議員連」からは会長の山本有二には金融担当、「再チャレンジ」に負けるか奮闘した壮の「シニア会」からは小泉内閣で弾かれた柳沢伯夫を厚生労働相で労を労った。

 官邸には気心の知れた布陣でアメリカの「ホワイト型」なら内閣人事は「論功行賞型」と称して良いのではないか。意外なのは重量閣僚の起用と思われた与謝野馨経済財政相の入閣漏れた。安倍内閣の支持率は好調だが人事に満足する人は少なく嫉妬の渦を巻き安倍内閣の最初の試金石は十月二十二日の神奈川16区と大阪9区の衆院補選で二つの議席は自民党の議席であっただけに一勝一敗なら安倍首相に暗雲は立ちこめるが、今の予想では大阪は自民党の苦戦と見られる。

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