七月二十一日、津署は田中覚前三重県会議長を暴力,障害容疑で逮捕のニュースに驚くが来春の県議選で公認した民主党、県議会で最大会派である「新政みえ」の代表の田中覚代表逮捕は衝撃以外の何者でもなかった。事件は七月二日午後八時三十五分頃、津市島崎町の飲食店へ男女四人で来店したが来たが、店内は混んでおり、田中容疑者らは二十分も待たされたことに腹を立て女性店長に左足のすねに二週間の怪我をさせた疑いである。
この日の田中容疑者は午後五時過ぎから野呂知事ら三役や新旧正副議長らの懇親会に出席、津市内で二時間以上も酒やビールを飲んでからの来店で多少酔っていたと思われる。暴力、障害を受けた女性店長は五日後、津署に被害届を提出、津署は来店していた客や従業員からの話を聴いた上で実況見分を行い暴力,障害容疑を固め二十一日、逮捕状を取っていた。
田中覚容疑者は県庁で記者会見を開き「店員は叱責したが椅子やメニューを投げ怪我を負わせていない」と否定、被害届が店長から出されている事に「全くの嘘だ」と弁護士を通じて相手方を虚偽告訴と名誉棄損の容疑で逆控訴すると発言したが、この記者会見も警察の心情を害し強攻策は裏目となった。会見後、田中容疑者に任意出頭を求め事情聴取は否認するも釈放すれば関係者に圧力を掛け証拠隠滅の恐れがあるとして逮捕された。
田中容疑者は「新政みえ」の代表であり県議会でも岩名秀樹氏と双璧の実力者と言われ弱冠四十七歳で県会議長を務め、一区の中井代議士が政界を引退した後の後継者とも目され、県議会最大会派の代表で、民主党公認を受け来春の県議選で過半数を制し、続く参院選への勝利に弾みつける矢先の田中代表の逮捕のイメージダウンの影響は小さくない。
記者会見で「酒を飲んでいたか?」の質問に「午後五時から七時半ごろまでビールと日本酒を飲んだ」と飲酒は認め暴力を否認したが、やがて暴行を認める供述をしているが解せないのは事件後の田中容疑者の事後処理の拙さである。
酔ったとはいえ、常識ある感覚を欠き県議会の実力者のプライドを長時間待たされ「長い時間待たせ、この俺を誰だと思っているんだ」の思い上った横暴さが出たのだろうが、逮捕後の悔悟の念は遅過ぎる失態であった。
現在四期目で昨年五月から、今年の五月まで県議会議長を務めた実力者で民主党や新政みえのイメージダウンは免れず、「新政みえ」は除籍処分と素早い処置の裏には田中容疑者への豪腕ぶりへの反発も強かったとの情報もある。
田中容疑者も暴行を認め県議会各会派代表は、政治倫理条例制定に向け臨時議会の召集を野呂知事に求め開催される。田中容疑者も事件や警察を甘く見て飲食店の店長も告発しない?警察も逮捕?する筈はないとの過信もあっただろうが、事件から逮捕まで約二十日近い日数が有りながら事件を甘く見て、被害者に誠意ある謝罪、償いをしなかったのかの悔いは生涯残るだう?
田中容疑者の実力への階段を登り始めたことへの政治家の嫉妬から刺された?との噂も飛んでいるが、事実なら政治の世界の怖さを見る。


