今回の未来塾5県議の処分問題を巡る茶番な騒動劇を振り返れば自民党県連(田村憲久会長)は六月四日午後、役員会を開き自無公の推挙する副議長候補に自民系ながら未来塾の五人の県議は、自無公候補に投票せず「新政みえ」の萩野虔一氏に投票したのは不届きだと未来塾5人の県議の処分申請を受けて開かれたが、党規委員会を開かず比較的軽い処分で、済ませることを賛成多数で決めた事から、未来塾5県議処分も軽いと見られ未来塾5県議には痛くも痒くもないだろうと周囲からも失笑された。
自民党県議団内部には未来塾県議への処分を巡る温度差は、否めなく当選回数の多い中川正美氏や山本教和氏らや一部県議の重い処分派と「今回の県議会役員選で自無公の候補に投票するよう党議拘束を掛けた訳ではない」との意見もあり結局、軽い処分を示唆したことで拍子抜けの印象を与え「自民党県議会議員の会」の主張にも無理は感じられる。
役員選を控え二日間に及ぶ論議で未来塾の県議の処分を巡る論戦も自無公の正副議長候補に投票しない場合を想定、投票しない場合は、党除名を含む厳重な処分を党県連に申し込むと強硬な姿勢の恫喝?発言も議長候補を見送り、副議長だけ投票せよでは、未来塾は藤田議長の誕生は「新政みえ」との共闘の産物だけに副議長だけを自無公候補に投票は、未来塾としては信義的にも呑めない事情も知りながらの無理強いで時世の流れを読めなかった。
自民党県議団のリーダーの力量不足、政局を見詰め相手の動きを読み推測する洞察力は乏しいと極言されてもやむを得ない判断であり、行動であった。
一昨年、昨年、今年と同じ轍(てつ)を踏みながら処分の甘さを繰返していては、長老議員の指導力と県議団の結束力にさえ青信号は灯ってくる。
なぜ、自民党県議団は、重い処分を主張するのなら、なぜ、堂々と議長を擁立し未来塾と対峙しなかったのか?議長候補を擁立しても勝てないから?と副議長のみ擁立させ投票しなければ、重い処分の申請では、県民への説得力に乏しい感もする。県議会役員選で自無公は三年連続、正副議長の椅子は奪えず自民党県議団の苛立ちの裏返しは、未来塾の5県議というより、リーダーの岩名秀樹氏への憎悪が隠され感情的な対立を深めるだけで「新政みえ」や岩名秀樹氏らに軽くあしらわれる自民県議団のリーダー不足、ひ弱さ、感情先行の処分が余計に目立っていた。
自無公県議団も堂々と正副議長候補を擁立し未来塾へ協力を要請したが、未来塾の共闘は得られなかったとして、未来塾の五人の処分の申請なら、少なくとも筋目は、通るが議長選に候補を出しても敗れる?と候補を立てないで、自民党籍の藤田正美氏への投票の本音?は藤田も憎たらしいが「新政みえ」に正副議長を独占されるより、藤田議長入れたのに未来塾は自民の推す副議長に投票しなかったとの理由に処分の申請は説得力もない。
「自民党県議会議員の会」の重い処分の要請を何とか、避けたい党県連の苦衷も察せられる。
来春の県議選と三ヵ月後の三重参院選を控え内紛は避けたいとの思いである。
三年続きの役員選での屈辱を晴らすには自無公県議団で県議会の過半数26議席以上を奪回より、意趣晴らしの出来ないことは百も承知であろう。
その為には、党が一体となって県議会の過半数を制した勢いで参院選での勝利が、目標だけに今こそ、感情的な対立ではなく、理性を持ち、将来の戦略を描き「忍耐と寛容」の大局に立って冷静な判断すべきではないのか?厳重な処分を申請しながら、軽い処分では、県議団の長老議員の威信の低下は否めない。未来塾5人の処分の役員会で、軽い処分を決めた翌日、昨年、未来塾に参画した自民党の青年部長の中嶋年規(旧志摩郡選出)、女性部長の末松則子(鈴鹿市選出)、政治塾創設プロジェクト委員長の石原正敬(旧三重郡選出)の3県議は自民党県連の役員辞任届を西場信行県連幹事長に提出したが、三人の辞任届の理由は「一身上の都合」とあるが、自民県議団への対応への抗議であり党内事情は、より深い亀裂を生み出したと言える。
議長選では、未来塾の藤田正美氏に投票、負け戦承知で副議長候補の擁立も26対19で敗れ、役員選後、旧熊野市選出の森本繁史氏も未来塾への対応に不満と別会派騒動の責任を取る形で別会派を作り、自民県議団と未来塾の架け橋にと言うが、近親憎悪の関係修復は、短時間で出来る筈はないだろう。
今回の自民党県議団の未来塾の処分の申請は、うっ積する感情から発した感情だが理性を失い感情論からの処分に走るようでは自民党県議団の明日も暗い?自民党県議団は党県連へ未来塾5人の処分が、検討される最中に自民党本部は小泉総裁からの感謝状を岩名秀樹氏に贈られ、県連の対応の違いに矛盾を感じる支持者も多いだろう。
来春の県議選で自民党は、県議会役員選で主導権を奪うには、何が何んでも過半数の議席を獲得しなければ三年来の屈辱に塗れた雪辱は出来ない、その為に党として一体感ある行動や県議の擁立候補を早く決定すべきでだが自民県議らは、党より自分の利を優先させる自分党からの脱皮こそ急務となろう。
六月十七日自民党県連の役員会で未来塾の県議の処分問題を党規委員会(柴田格委員長、七人)の決断を委ねる事を決め二十三日,県連党規委員会が開いたが、重い処分をすれば、来春の統一選挙に影響は出ると未来塾の5人を懲罰対象とせず文書による注意で、お茶を濁す結末であった。
自民党県連副会長の要職に就き重い処分を主張した中川正美氏、山本教和氏らの要求も県議団内部の問題だと却下され、文書による注意では不満も燻り田村会長らとの不協和が生まれそうだ。
五月の風物詩である三重県議会役員選も自民県議らは屈辱を味わい執行部は威信を落とし、岩名県議らの未来塾の存在感を増す結果になって、騒動は収まったが、自民党も内部に抱えた不純物は残った。


