伊勢地域四市町村の旧伊勢市、旧度会郡小俣、二見両町、御薗村の合併によって選挙区の変動もあり、来春の県議選にも異変が漂ってきた。加藤光徳前市長の自殺と言うショッキングな出来事から、加藤市長の後継者?の森下隆生氏は加藤氏の弔い合戦と位置づけ当選したが、合併後初の市長選で加藤光徳氏と最後まで接戦を演じた奥野英介氏は、敵役の存在となった上に前回、全面的に支援した三ツ矢憲生衆院議員まで気乗り薄で、出馬し難い状況が生まれ不出馬。
次は森下氏のポスト森下の擁立は誰?かを模索される中で、辻三千宣旧二見町長の県議選出馬の噂が地元から流れてきた。
伊勢市選挙区の定員三人から四人に増え現職は、自民党は中川正美氏、新政みえの中村進一氏の二人の出馬は確実で、二見町から辻三千宣氏と前回、度会郡選挙区からから出馬して惜敗した松本昌純氏(46)も出馬するとの情報が飛び交う中で、前々回の市長選で加藤氏と熾烈な戦いを演じ小差で敗れた奥野英介旧小俣町長も五月下旬から、県議選への出馬の意向を固め支持者廻りを始め県議選への出馬は確実となり、定員四人に対して立候補者は五人、前回のように共産党候補も党勢拡大から出馬すれば六人の出馬となり、少数激戦となってくる。
合併後の伊勢市の有権者は約10万9000人弱、激戦が予想されることから、投票率は70%以上は見込まれ少なくとも投票総数は8万票?は出てくる。均等割りすれば約1万3500票となる。
前回の県議選での伊勢市は
中川正美16,171
森下隆生11,266
中村進一 9、632
次点
西村昭徳 8,553
浜田耕司 5,895
辻本英一 2,196
度会郡選挙区
藤田正美15,449
橋川犂也12,374
辻本 正10,506
松本昌純 8,534
三年半前の県議選とは違い四市町村合併による選挙区の区割りから、選挙事情も変化しただけに各立候補予定者も票読みは難しくなりそうだ。地域的にみれば旧伊勢市は、約8万人余で伊勢市に塾足を構える中川正美氏や中村進一氏は、基礎票は多いだけ優位だと言われるが草刈場になる可能性も高くなるだろう。問題は二見町から辻三千宣元町長と松本昌純元町議会議長の二人が、立候補した場合は共倒れの危険性は高いが今の処、二人とも出馬への意欲は強いだけに調整による一本化を期待する声は日毎に増している?が難しい状況であろう。
奥野英介氏の地元の小畑町の有権者は約1万5000人、有権者数は二見町の倍近くあり二見町の二人よりは、遥かに優位で前々回の伊勢市長選で加藤光徳市長と互角の戦いを演じ、約3万1700票獲得の実績から、奥野英介氏の当選は確実だと言われている。
辻三千宣氏も新伊勢市長選に出馬、敗れたが、約1万1700余の獲得した実績から後援会の県議会への尻押しでの出馬であろう。
来春の県議選まで九ヶ月少々に追ってきたが形勢は流動的で、これから、本格的な選挙運動は展開されるが各立候補予定者陣営では最少目標を1万5000票に置いての陣張り組織づくりは精力的になってくる。今後の注目は二見町から二人の出馬は共倒れの危機感から候補の一本化は成るのか?
一本化が不調に終れば、残る一議席を二見町から、出馬する辻三千宣氏と松本昌純氏が競い合う展開となり二見町、は票の争奪戦となり遺恨が残る選挙戦となるだろう。
自民党としては中川正美氏と奥野英介氏の擁立、二人の当選を目指し、県議会議席数の拡大を目指す意味からも二人の当選は最低条件であろう。
この三年、自民党県議団は県議会役員選で冷飯を喰わされ、怨念を吹き飛ばし溜飲を下げるには、県議会での議席過半数の奪回こそ悲願の正副議長獲得だけに伊勢市で最低二人を確保したいが、思いは新政みえも同様で森下隆生氏の後継探しは急務となってきた。
新政みえとしても定員三人の伊勢市選挙区で二つの議席を獲得した実績に踏まえ、伊勢市で二つの議席獲得は至上命令であり、誰を擁立するのか?辻氏?松本氏?それとも第三者の擁立?と関心は集まってくる。
現職の中川正美氏は永年の議員生活で後援会組織の充実に力を入れており、当選は間違いないと太鼓判を押す関係者は多い。中村進一氏は、伊勢市職労の固い基盤に支えられ、安定した選挙戦を演じるであろう。残る二つの議席を新人で競う形だが、新人では奥野英介は地元の小畑町を基礎票に伊勢市長選での知名度から当選圏内に最も近い存在であろう。
微妙なのは、二見町から出馬の意向を見せる辻三千宣氏と二見町議を四期務め、平成十六年の県議選で度会郡選挙区から出馬して惜敗した松昌純氏の争いである。二人の出馬ともなれば、二見町を二分した戦いとなり町内に遺恨を残す可能性を危惧する声も挙がっている。伊勢地域四市町村の合併の余波は、度会郡にも及び藤田正美議長は度会郡から出馬するが、微妙なのは自民党の橋川犂也氏と辻本正氏である。
度会郡から小俣、二見町と御薗村が抜けた事から、度会郡の定員は三人から二人に削減され橋川氏の地元の南伊勢町では、橋川犂也氏の次期県議選への不出馬説が流れ、新政みえの辻本正氏も高齢なことから引退説は燻っている。来春の県議選は自民党と新政みえとの間で過半数獲得に向け意地と面目を賭けた戦いは各選挙区で繰り広げられる。


