大阪府の汚泥・し尿処理施設で大阪地検特捜部の捜査は意外な方向に飛び火、し尿処理建設を巡る談合事件に絡み鳥羽市、志摩市、南伊勢町で構成する「鳥羽志勢広域連合」が、発注する鳥羽市白木町に建設中のし尿処理施設建設に絡み落札した栗田工業(東京)の担当者を呼びつけ「談合したんやろ。下請け業者に入れろ」と要求、1600万円を「水工エンジニアリング」名義の銀行口座に振り込ませ脅し取ったと同金子則行社長と土木工事会社「ゼネラルコーポレーション」の役員涌田良明容疑者ら二人を逮捕した。
今年の地検の方針の最大目標は「談合疑惑の摘発」と言われ三月には、防衛施設庁の元技術審議官ら十二人を起訴、公正取引委員会も四月十六日鹿島,大成建設、大林組、清水建設をはじめ大手総合建設会社(ゼネコン)など約十社を独占禁止法違反の容疑で一斉に立ち入り検査の翌日に鳥羽志勢広域が、発注した汚泥・し尿処理施設談合の口止め料恐喝容疑者の逮捕であった。
公正取引委員会も今年一月四日に施行された独占禁止法の改正で「犯罪調査権」を使い地方自治体が発注する汚泥・し尿処理施設の入札談合に目を付け昨秋から、大手プラントメーカーの担当者や発注者から施設の設計依託を受けた複数のコンサルタント会社の設計への貢献度で落札予定会社が決る「汗かきルール」の解明に当たっていた。
し尿の海上投棄禁止が平成十九年以降の禁止から各自治体は、し尿処理施設の建設を進め当時の鳥羽市、旧志摩郡五町に旧南島町、南勢町で構成する「鳥羽志勢広域連合」は次々上がる候補地も地元の反対で潰され,海上投棄まで時間が無いと強引に誘致したのが鳥羽市白木町で、白木町が候補となった時点で地元民は、建設地には産業廃棄物が、埋められ水源が汚染されると反対したが、当時の井村均連合長は、認められないと昨年の二月十日、し尿処理施設の入札を断行した。入札の本命はクボタと言われながら談合組織「NS会」に加盟する大手五社が入札に参加、落札は栗田工業が、予定価格の95・4%にあたる52億2000万円で落札するも談合疑惑に絡み、愛知県警から事情を聞かれ?誰々も事情聴取されたとの噂が流れていた。
今回の談合口止め料を栗田工業の担当者が昨年の二月に容疑者の事務所に呼びつけ、七月に容疑者の会社に1600万円を振り込んだ事実は「談合をしていました。穏便に」の証ではないだろうか?
自治体など発注する汚水処理施設建設工事を巡る談合事件も大詰めを迎えた五月二十二日、大阪地検特捜部は、大手プラント約十社の部長幹部の出頭を求め事情聴取、幹事社のクボタ、栗田工業、荏原製作所、アタカ工業、住友重機を中心とした十一社が、一昨年二月から七月まで組織的に談合した八件に疑惑は持たれ、公取の告発を受け大阪地検は七社七人を逮捕、この中に栗田工業の担当者も含まれ、し尿処理施設の建設の遅れも心配だが、完成後には損害金の返還も当然出てくるが、し尿処理施設談合の告発で夜も眠れない関係者も居る?


