四月二十二日に開催された自民党県連大会で来年夏の参院選候補者として、桑名市出身の小野崎耕平氏(36)の擁立を決めたが、総務会では小野崎氏と津田氏を推す勢力は拮抗し、結局は投票での決着を見たが、津田健児氏を推す四日市支部から県連の公募制に対して異論が、続出し執行部と各支部との連携の拙さを暴露するお粗末であった。
一昨年の参院選では自民党は当時の県議の津田健児氏を擁立も民主党の芝博一氏に大敗を喫した。この大敗から自民党県連執行部には、次に津田氏を擁立しても勝てないとの潜在意識もあり、昨年三月、五区支部長の三ツ矢憲生衆院議員が、座長を務める「Rプロジェクト」が、提案した公募制を十二月の自民党県連役員会で了承されたのに四日市支部の反撃は県連執行部の指導力に疑問符が、打たれる始末では、来年の参院選の勝負は、負けたと冷めた見方を自民党支持者からも聞えるようでは参院選の苦戦は間違いはないだろう。
自民党県連が参院選の候補を決めた翌日、ショックな出来事は起こった。衆院千葉七区で自民党候補は、民主党の若き女性候補に敗れた。
年明けの国会は耐震偽造、米国の牛肉問題、防衛施設庁の談合摘発、ライブドアの粉飾決算で堀江貴文社長の逮捕と攻める民主党に神風は吹く?の思いを一気に逆転したのは、永田議員の偽メール事件で攻守所を代え、引責を巡ってのゴタゴタで民主党は、著しく支持率を低下させ、自民党は名ばかりの公募制を取り入れ東大卒、中央官庁出身で、埼玉県副知事の斉藤健氏を起用したが公募制に反対した県議や市町村議の動きは怠慢であった。
三重県でも同様の動きは出てくる可能性は大であろう。来年の夏の参院選の勝敗の帰すうは一人区で決ると断言できる。
聖域なき構造改革だ自民党を、ぶっ潰すと小泉首相は郵政民営化法案に反対した候補を切り捨て,追落し作戦で刺客まで送り込み、非情さを徹底した。
この非情さを小泉劇場だと喝采を送った有権者は、自民党圧勝のお墨付けを与え、小泉大統領を誕生させたが勝利に奢り、多くの地方で自民党組織を弱体させながらも昨秋の衆院選の大勝利に酔いしれ組織の修復もせず野放しに放置した間隙を小沢一郎民主党代表に突かれた。
小泉首相自ら青筋立てて「小沢代表は古い自民党体質」だと批判、街頭では万余の観衆にご満悦であった。一方、小沢代表は代表就任早々、経団連、医師会、日本遺族会や企業廻りに汗を流したが、この小沢戦略を安倍官房長官や武部幹事長は「古い自民党」だと槍玉に挙げ冷笑したが、その地道な選挙運動は効を奏した。これらは自民党の有力な支持母体である。
三重県でも過去の自民党の支持母体であった農協、漁協、特定郵便局長らの大樹会、建設業界にも異変は着実に起こりつつある。ある意味で小泉政治は都市偏重の政策誘導のお陰で、税収の少ない地方や社会全体に格差をより広げ勝ち組、負け組の極端な現象を招きよせた結果、小泉改革への地方の反乱の予兆が、衆院千葉七区の戦いであった。
来年の参院選は一人区の有権者が、勝敗を左右する事は、確実だが三重県も候補者選びから混乱を招き、自民党県連の指導力に各支部から批判されるようでは一体感の乏しい選挙となろう。
参院選の前に県議選が施行され、議会の主導権を握りたい自民党県議団だが、果たして過半数の二十六議席を獲得出来るのか?の疑問さえ残る。
三重県の自民党は党全体での運動と言うよ各議員の後援会組織で動く自分党と揶揄(やゆ)され、個々の後援会の動きが頼りで、選挙毎に組織の弱体は指摘されるも危機感に乏しく、惰性で選挙戦に突入するようでは、最少でも40万票を有する参院選では連合三重を中心にある程度の票は確保できる民主党の高橋千秋参院議員と比較して自民党の小野崎耕平氏の劣勢は否めない。
衆院選挙区で1,2、3区で民主党は当然、勝利するだろうし4区も互角に近い戦いをする。自民党の金城湯池である5区でも高橋千秋参院議員に勝てる?かと疑われるのに先の県議会役員選での混乱振りのお粗末を見れば、来夏の参院三重選挙区の勝敗は自ずと見えてくる。


