「町の財政負担は変わらない」として初代南伊勢町長に当選した稲葉輝喜南伊勢町長は昨年十一月議会で、助役二人制とする条例改正案を20対9で可決、旧南勢町長経験者の世古好弘、川口米人両氏を就任させた。
この二人助役制は町民の間では初代町長選で旧南勢町の太田久幸氏を支援せず、稲葉輝喜氏を支援し当選したことから論功行賞との噂が流れた。これに輪を掛けて批判されたのは、両助役は十二月一日の一日の勤務で期末手当四十八万円を受け取ったことであった。
この二つの出来事は町民の批判を益々、強める結果となって迎えた今年四月の南伊勢町議選であった。
定員十八人に対して二十七人が出馬しての激戦となったが、二人助役制を批判する候補者は優位な戦いを進め与野党逆転を見せたことから、野党議員の間から六月議会で助役を一人に戻す条例改正案の提出するとの情報が流れ、最初に辞表を提出したのは世古好弘助役であったが、稲葉輝喜町長の預かりで、川口米人助役は留任の意向を示していたが、議会側の強攻策を察知したのか?稲葉輝喜町長は、五月二日の新議員の初顔合わせで、二人の助役の辞表の受理を告げ助役は当面、空席にすると議会側の先手を打つ処理で逃げ切った。
南伊勢町長選は、出身地の地元の基礎票では、旧南勢町側は有権者数で約2千票も多い事から、戦略さえ間違えなければ太田久幸氏の勝利も有り得る状況とも言われたが、先ず穂原、南海地区に集票能力のある世古好弘氏が稲葉輝喜氏の支援を表明、選挙事務所開きには川口米人氏も駆けつけ、稲葉支援を訴え宿田曾地区の票集めに尽力したことから稲葉町長当選後の助役就任は、町長選の論功行賞の人事の抜擢だと悪評であった。先を見るに敏なる稲葉輝喜町長である。
六月議会で赤恥を掻くより「選挙結果を謙虚に受け止め」と大義名分をかざし二人の助役の辞表を受け取ったが、先を読むに敏なる稲葉町長の面目躍如である。


