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2006年05月24日

低水温でアコヤ貝死滅 母貝も弱体玉入れ不能 被害総額は過去最大

 志摩市の基幹産業と言うべき真珠業界は又もや受難な時期を迎えている。志摩市の真珠は八十八夜を境に核入れ作業は、本格化するが、通常の日程も今年は英虞湾や五ヶ所湾の水温が、長期間上がらず例年より二度から三度も低い状況は続き母貝の死貝は収まらず50%から、多い所では70%も死に至り、生残ったアコヤ貝も衰弱も激しく核入れ作業が出来ない状態だと言われ年末の水揚げにも大きな影響の出る可能性は強くなってきた。

 低水温は四年前にも起こりアコヤ貝が3000万個が死に被害総額は約17億円余にも上ったが、今回の被害のアコヤは一年目の「稚貝」約一千万個でへい死率は約33%で被害金額二億円,核を入れる「母貝」は一千二百五十万個、へい死率46%、被害額約八億二千万円、「作業貝」は約二百万個近く、へい死率約44%、被害額は三億七千万円と報告され、生残ったアコヤも衰弱は著しく四年前を凌ぐ影響は出るのではないか不安は広がっている。

 低水温現象は、例年熊野灘沖合いを流れる黒潮が、沿岸沿いに英虞湾や五ヶ所湾に海水が流れ込む大蛇行型から湾内に流れ込まない直進型に変わったのが原因だと見られる。

 四年前の低水温は一月下旬~三月上旬の短い期間にも係わらず百軒以上の業者は廃業や休業に追い込まれたが今回は、昨年の暮から四月過ぎても低水温は続いており、被害は前回よりは甚大になる可能性は高いことも予想されてきた。真珠業界は一時、低迷期を脱出、持ち直した感もあったが、十年前、アコヤ貝の感染症からへい死は相次ぎ水産試験場の協力を得ながら強いアコヤ貝の生産に乗り出し国産と中国のアコヤ貝の交配から強いアコヤ貝の改良されたが、高水温で発生する感染症には強いが、逆に低水温に抵抗力は弱い一面が指摘される今回の被害である。

 今年の低水温の影響で良質の真珠の排出は期待出来ないと見られ本場である三重県の多くの真珠業者も廃業、休業に追い込まれそうだと言う。

奥志摩タイムス02

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