南伊勢町が昨年十二月に支給対象期間が、たった一日勤めただけの世古好弘、川口米人両助役に期末手当として四八万円、二人に九六万円を支給したのは地方自治体法に違反するとして、南伊勢町宿裏の無職・奥村勉さん(57)が、二人の助役に受け取った期末手当の返還を求める住民監査請求を行った。
南伊勢町の条例では期末手当は十二月一日の在職者を対象に支給されるが、在職期間三ヶ月未満の場合には30%を支給されると定められているが、世古好弘、川口米人両氏の二人の助役は、十二月一日に初登庁しただけで期末手当四八万円を受け取ったことに町民から批判が相次いだ。
「たった一日勤めただけで期末手当を四八万円支出するのは、健全とは云えず地方自治体法に違反する」と奥村氏は住民監査請求を行った。
世古好弘、川口米人両氏の助役就任にも「人口二万人足らずの南伊勢町に二人の助役は行政のスリム化に反する」と批判されたが稲葉輝喜町長は強引に実現させた。
この二人助役制の裏側には色んな事情が有りそうだ。
南伊勢町は、旧南島町と旧南勢町が合併して誕生した後の初代町長選が、十一月十三日施行され稲葉輝喜町長が旧南勢町長の太田久幸氏を破って初代町長に当選したが、有権者数において二千人上回る旧南勢町を基盤にする太田氏の優位説から告示前から世古好弘氏の助役説は流れ、事務所開きに川口米人氏も応援に駆けつける頃から川口氏の三役入りに噂が公然と流れた。
稲葉輝喜町長として地盤である旧南島町に反稲葉勢力も多くいることから旧南勢町での票の切り崩しは当選に不可欠で、宿田曾地区が基盤の川口氏、穂原、南海地区に強い世古氏を陣営に引き込む必要があり、効を奏して当選できたことから二人の助役制は論功行賞だと囁かれたが、合従連衡の勝てば官軍である。
稲葉輝喜町長にすれば、三期務めた実績に比べ、就任四ヶ月少々の太田久幸氏に面目を賭けても勝ちたい名誉欲?出直し町長選に勝っていれば初代町長選への意欲を見せながら、太田氏にまさかの背負い投げを食い屈辱に塗れ稲葉氏を支援することで、太田氏を打倒で雪辱を果たしたい憎悪から復讐心と稲葉氏が当選すれば、三役に返り咲き復活が遂げられる野心の合致の初代町長選の戦の根幹をなした感情であった。
世古助役は町長を二期務め三期目を阻んだのは、川口米人助役で川口町長を破ったのは太田久幸氏の因果は巡る風車である。
川口助役には、負けた太田久幸氏への憎悪感があるが、一騎打ちを演じた世古好弘、川口米人氏の助役就任も呉越同舟の感を受けるが、二人は行政への復活への足掛かりを掴み、実利を得たのである。
そして迎えるのは四月の町議選で定数の倍以上の立候補者も予想され、大激戦は必至な状況の中で町長選に敗れた太田久幸氏や旧南勢町長であった山本善昭氏も出馬の構えを見せている。
太田、山本両氏が当選すれば町長経験者が五人の顔合わせは壮観?で稲葉輝喜南島町長に南勢町では古い順に山本善昭、世古好弘、川口米人、太田久幸である。旧町時代の町議選から過疎化が進み、候補者も票読みには苦しみそうだ。


