自民党県連は来年七月に施行される参院選に向け、県内外に問わず、政治家を志す人々に門戸を広げ三重選挙区の候補を公募で選ぶことを決めた。
応募資格は、日本国籍を有する満三十歳以上の人で、希望者は所定の申請書、履歴書の戸籍謄本、住民票各一通,四百字詰め原稿用紙八~十枚程度の論文を添えて自民党県連へ提出する。申請書と履歴書は自民党県連から受け取るか、県連のホームページからダウンロードも出来る。
来年の参院選候補を巡って、これまで自民党県連関係者が、中心となって協議され、平成十六年の参院選に出馬した津田健児元県議らの名前が上がっていたが、一月の全国幹事長会議の席上、小泉首相は「自民に関係なく広く支持を集められる人を」と自民党に係わりなく幅広い候補者の擁立を示唆したことを受けるように、二月四日に開かれた自民党県連選挙対策委員会(三ツ矢憲生会長)で公募が決定された。
選考基準は二十一世紀の政治を考え,信念と情熱を持ち,党を愛し,清新・清潔で広い見識を持ち、人格的にも優れ、卓越した政策能力、果敢な行動力と将来に大きな期待が持て、三重を愛し、その再生に尽力できる人と高邁な資質を持つ人材の公募である。
かつて三重県選挙区は自民党の金城湯池であったが、故水谷力氏が、井上哲夫氏(現四日市市長)に一角を崩され、次に井上哲夫氏に雪辱を果たした平田耕一氏は衆院への鞍替えでの補選で、自民党は橋爪貴子氏を擁立、非自民は前回、斉藤十朗氏に惜敗した高橋千秋氏を立て高橋千秋氏が雪辱の当選を果たした。
次いで、本選挙でも藤岡久居市長も破り再選、昨年の参院選で自民党は、斉藤十郎氏の後継者に津田健児県議を出馬、民主党は芝博一県議を擁立の選挙戦も芝約47万票、津田37万票と十万票の
大差で敗れ三重選挙区定数二人を独占した。
来年の参院選は、自民党に向い風、民主党には追い風となる事は間違いはない。
前々回は小泉ブームに乗って自民党は64議席獲得したが、来年の参院選は、下手すれば50議席を切る可能性もあると青木参院会長や片山参院幹事長は郵政民営化で自民党を追放された造反者との和睦に懸命だが、過去三度の参院選に駒を進める民主党の高橋千秋参院議員は全県的な知名度の高さに加え、民主党が、弱いとされる三重5区でも互角に近い善戦が見込まれ北勢,中勢で票差を広げるだけに自民党の苦戦は避けられないだろう。
これまで自民党を支えていた農協、漁協、商工関係、建設業界、医師会、特定郵便局長らで作る大樹会の組織の弱体化であろう。
一致団結手弁当的な支援を行ってきた建設業界は長引く不況で多くの倒産などで、集票能力を著しく落とせば小泉首相の郵政民営化反対の大樹会も昔日の面影を失っている。
諸々の客観情況を踏まえても自民党の不利は目に見えている。その前哨戦となるのは、四月に施行される県議選で、過半数の獲得の成否だが、意気上がる「新政みえ」の後塵を拝するようでは参院選での敗退も現実味を帯びてくる。


