志摩市議選で新しい議員も決まり、正副議長や各委員会の構成され、本格的な議会運営が始まる。今回の市議選で、取分け注目された候補に大口秀和氏と野名澄代氏の二人の旧町長の存在であったが、大口氏はトップ当選、野名氏も大口氏に続き当選を果たし貫禄を示した。
この両氏は旧志摩、旧大王町長として、合併協議会で共に論議しあって合併に導いたリーダーであったが、合併協議会はスムーズに運んだ訳ではなかった。
中でも最後まで紛糾したのが、志摩町の前島病院と大王病院の存続問題で、志摩市に二つの私立病院は不要論から、市立病院は大王病院?志摩町の前島病院?かで論争が、続き合併協議会は、窮余の策で田川荒生志摩病院長に要請「志摩地域公立医療交流協議会」に志摩市の医療体制のあり方を諮問した。
田川答申は「効率の悪さを克服し志摩市の病院機能の分担」として大王病院を市立病院、前島病院は「老人保健施設」を提言したが、志摩町民から猛反発されながら、紆余曲折の末に当時の大口秀和志摩町長は、合併協議会で田川答申を飲んだ。
そして志摩郡五町は合併の難関を乗り越え十月の合併へと弾みを付け、初代志摩市長選へと歩み始めた。市長選挙の結果、竹内千尋氏が当選、初の市議会は十二月十三日に召集される頃から竹内市長の志摩町への老人保健施設建設に対して消極的な姿勢が見えてきた。
志摩市の老人保健施設は、基本設計会社と大口町長の癒着?ありとの異議があり、設計会社を県技術センターへの変更が持ち出されたが再度、志摩市から県に対して、志摩市の計画している場所では建設用地は狭く、申請通りの建設は無理で、用地を確保するにも隣接地は、国立公園法の第三種特別地域の指定を受け買収は困難、建設は全面的に見直しが必要であると一年先送りされた。
合併協議会で渋々、老人保健施設案を呑まされた大口秀和市議としては、竹内市長の約束反故へ不満は蓄積されていると思われ、大口秀和氏は、合併協議会での合意された志摩町への「老人保健施設」問題が最大の攻撃材料として、竹内市長への質問が集中されると見られる。
片や野名澄代市議も当時、大王町長として合併協議会のメンバーであっただけに、合併協議会の合意の進捗(しんちょく)に対する質問の可能性も高いが、野名澄代町長(当時)は、大王町が船越真珠組合に預けていた預貯金約1億6千万円の解約を求め、控訴、船越真珠組合は、全額大王町に返却して、ジーエンドと思いや今年の七月頃から再び、夏の幽霊の如く船越真珠組合から、志摩市の執行部に一億円の預金の要請があったとの噂が市中に流れた。
この船越真珠組合への再度の預入れは、昨年の市長選の最中にも噂として流れたが、実行されずに今日まで来たが、船越真珠組合としても志摩市からの一億円の預貯金は有難いことだろうが、公金の預入れは先ず、安全が最優先で、次いで有利であるが、この問題が市議会に提案されれば真っ先に反対するであろうと言われるのが、野名澄代市議であろうと予想される。これからの市議会の模様は、ケーブルテレビを通じて市長や市議との間で行われる質疑応答は見物である。
今回、当選を果した二十六人の新議員は志摩市民の資質が試験される四年間となるだけに市議としての資質が住民の秤に掛けられ評価されるだけに、気は許せない一期となる。
次期市議選は今回よりも厳しさを増す選挙戦は予想され、定員二六人に対して立候補者数は、恐らく三十人少々の少数激戦となるだけに、当落線上も嵩上げされ、1500票以上の獲得票は最少限となるだけに尚更、勉学に励む必用はある。旧町時代の町議のような安閑と日々を送る訳には行くまい。
中でも注目は、三年後の市長選への再挑戦を示唆している大口秀和氏と竹内千尋市長の質疑応答は、攻める大口市議に対して守る竹内市長の図式は予想されてくるが、中味のある論戦を期待したいものである。志摩市議会は十二月二日から二十一日までと決まり竹内市長は、市総合計画基本構想など29議案を提出、一般質問は九日から始まる。


