天皇家の長女である紀宮様と東京都職員の黒田慶樹さんの結婚式が11月15日午前、天皇、皇后両陛下もご出席されて、東京・内幸町の帝国ホテル「欄の間」で神式で行われ二人は、固めの杯を交わし黒田さんが、皇室の始祖「天照大神」を祭った祭壇に玉ぐしを捧げ拝礼、誓いの言葉を読み上げ、その後、宮内庁職員が区役所の婚姻届を提出され、紀宮清子さまから、民間人の「黒田清子さん」となられた。
天皇家の女性皇族の結婚は、昭和天皇の五女島津貴子さん以来、45年ぶりであるが結納の納采の儀、日取りを決める告期の儀など皇室の伝統儀式を重んじられたが、結婚式は晩酌人も置かず、新婦側は両陛下や皇太子ご夫妻を始め皇族や元皇族ら23人、新郎側は母親寿美子さんら8人の計31人で結婚式も25分で終了した。午後2時から二人揃って記者会見、午後4時から同ホテルの「孔雀の間」で披露宴にも両陛下、皇太子ご夫妻はじめ各皇族ら主賓に黒田家の関係者や学習院の恩師、清子さんの勤め先の関係者や学友、お世話した宮内庁の女性職員、護衛官ら120人が、二人の門出を祝ったが、テレビから映し出される様子は質素な地味婚の披露宴と言えよう。
結婚式を迎える朝、紀宮さまは、両陛下にお別れの挨拶を文書で公表した中に、天皇陛下は「今後、公的な仕事を共にすることはなくなるが、家族の絆は変らないので、折々にいらしゃい」との言葉を述べられ、46年前、婚礼の儀に向う自分を正田富美子さんが無言で抱きしめてくれた事を思い出しながら、紀宮さまを、しっかりと抱きしめ「大丈夫よ」と何度も励まされたと言う。この言葉の含蓄(がんちく)を強い親子の絆を覚えた国民に感動を与えた。
皇后様が声が、出なくなった時や病気治療の折、又、天皇陛下がガン摘出の際の紀宮さまの献身的な看護が両陛下は、どれほど心が癒されたであろうか。
嫁ぎ行く紀宮さまをお嫁に出させる喜びの片隅に別れ行く愛娘への寂寥感も有ったであろう。


