近畿日本鉄道は、今後三ヵ年に掛けて、約60億円の巨費を投じて現在の「志摩観光ホテル」(客室152)の一部を取り崩し、腰痛やセラピーやエステを受けられる健康増進施設を建設して、長期滞在型の施設の建設によって、伊勢志摩地方の落込みの激しい観光客を呼び戻す計画案「伊勢志摩事業計画」を発表した。
現在の志摩観光ホテルの従業員の駐車場跡に新しく新「志摩観光ホテル」は客室は50と少ないが、以前の客室の広さを百㎡に拡大し、高級感を打ち出す方針で、ホテルの建設費用に約30億円、健康、スポーツ施設の建設に約25億円、先月から堀削する温泉開発に約5億円の計60億円である。
注目されるのは今まで賢島周辺に無かった温泉を掘削し、温泉郷として売り出し、これまで関西や中京地区からの誘致から、首都圏にもPRを広げる傍ら全米女子プロゴルフ協会の公式戦やハーフマラソンの誘致も検討しているという。
近鉄は、戦後の伊勢志摩の観光の牽引的な存在であったが、奥志摩地方も観光客のニーズの多様によって落込みの激しく、伊勢志摩への復活に賭ける第二弾が、今回の事業計画で、高級感のあるホテルを「宿泊・飲食ゾーン」水中歩行のできるプールやエステなどの「セラピーゾーン」、スポーツなどが楽しめる「健康増進ゾーン」と三つの要素が互いに結びついて、本質において一つであるが、三つのゾーンが協力して一体の「三位一体」構想とも言える。
今回の近鉄の「伊勢志摩事業計画」は、遷宮を迎える伊勢神宮を控え、多様化するニーズの応え、温泉の堀削によって競争力のある観光地、伊勢志摩の売り出し計画とも言える。
近鉄では、平成八年には一大テーマパーク「志摩スペイン村」を開業しているが、観光客の減少傾向にも歯止めを掛けると共に観光立市の志摩市の地域再活性で、客層の好みに応え壮年層には温泉に浸りながら志摩の食を楽しんで頂き、女性層には美容、エステ、若者にはスポーツを楽しんで頂ければと志摩市の観光業の再復活への夢は広がりを見せる。
賢島カントリークラブでミズノクラシックプロ女子ゴルフオープンともなれば、宮里藍、不動有理選手ら有名選手の姿を一目見ようと大勢のフアンが、押しかければ、志摩市の観光施設のホテルや旅館、民宿などへの経済及も大きいものがあり、又、ハーフマラソンの誘致が成功すれば尚更である。今までの志摩市には観光客を呼べるイベントは、少な過ぎた感じでこれらの公式戦を是非誘致し成功させることが志摩市経済の復活への一理塚となろう。
かって伊勢市から賢島間を日本実業団の駅伝競走は伊勢志摩の風物詩であったが、交通渋滞を招くことから中止されたが、ゴルフやハーフマラソンの誘致に成功し継続できればやがて、伊勢志摩の観光客誘致の一役を果してくれるであろう。
志摩観光ホテルの新館建設、温泉堀削、交通の便利性の総合対策によって、今までの素通り客から、長期滞在型の街づくりで志摩市の再生を図る時期に入ってきた。


