旧紀伊長島町と旧海山町との合併に伴う紀北町長選は11月13日投開票され、旧紀伊長島町長の奥山始郎氏(67)が三つ巴を制して初代紀北町長に当選した。
当日の有権者は紀伊長島区は8,996人、海山区は8,356の計1万7,353人、投票率79・81%。
開票も進み開票率88%で奥山始郎、上村幸也両候補は4,500で並び両陣営は固唾を飲んで見守ったが、午後十一時十五分に決着を見た。
開票結果 奥山始郎5,330 上村幸也4,923 東 篤布3,384紀伊長島区から二人、海山区から一人の三人の出馬で、混戦も予想されたが、意外にも選挙戦は盛り上がらなかった。有権者数では、やや紀伊長島区は、640人有権者は多いが東氏の出馬に加え、海山区から一人の選挙戦も告示後は紀伊長島区では奥山始郎氏が終始優勢さを保ちながら海山区の上村幸也氏の一騎打ちの様相を見せてきた。
海山区の上村幸也氏は唯一の候補として一定の支持を集めたが、知名度で劣り、逆に東氏の過激さが票を伸ばせなかった。
結局、紀北町民は旧紀伊長島町長二期、六年半の経験と海山町との合併で、中心的な役割を果した実績に加え鮮魚問屋時代の知名度もあり上村幸也氏や東氏の未経験者よりも行政面での安定感と人柄の良さが、町民の支持を集めたと言える。
風土も産業も似た両町だが、意外にも疎外感のある合併で、海山区民は、紀伊長島区より尾鷲市に親近感も有り、奥山始郎新町長は協調と融和策を取りながら一体感ある町づくりを訴えるが、加速する過疎化による少子高齢化対策、低迷する地場産業の活性化と山積する難問が待ち受ける。
財政力指数が0・3%の紀北町にも弱い財政基盤の建て直しが急務ではあるが、将来図は不安の門出となりそうだ。この財政基盤の弱さは志摩市にも言えるが解決は難題であろう。


