十一月一日に四市町村が合併して誕生した新・伊勢市の初代市長選も終盤戦の様相を見せてきた。六月議会で出馬表明した加藤光徳前伊勢市長に対して誰が対抗馬?として出馬するのか注目されたが、二見町九月議会の一般質問に答える形で、辻三千宣二見町長も出馬表明した事から加藤VS辻の一騎打ち?と予想されたが、十月二十日,「支持者の熱意を無視出来なくなった」奥野英介前小俣町長も出馬の腹を固め、出馬へ踏み切った。
既に加藤光徳氏は八日、辻三千宣氏は二十一日に後援会事務所を開いており、奥野英介氏の出馬によって三つ巴の激しい選挙戦が繰り広げられる。
政党的には、民主党系の連合三重は加藤光徳氏の推薦を決め、自民党や公明党は、果たして辻?奥野?の誰を推薦するのかに注目は集まってきた。
先ず、先の衆院選で再選を果した自民党の三ツ矢憲生衆院議員の意中は誰なのか?連合三重の推薦を受けた加藤光徳氏の支援は難しく、辻?奥野?の一方を推薦すれば保守分裂選挙となり、加藤氏の優位は揺るがなく、志摩市長選のように辻,奥野両氏を推薦する方式を採択するのか注目される。
新伊勢市長選は、九月十一日の衆院選の終了まで、各陣営の動きは緩慢であったが、衆院選で三ツ矢憲生氏が再選後から、水面下の動きも活発化、三ツ矢衆院議員の支持者からも中川正美県会議員を推挙する声もあり、中川市長,奥野英介前小俣町長の県議転出論も囁かれたが、中川正美県議が、市長選への出馬を断念した事から三ツ矢氏を中心に駆引きは活発化していた。
伊勢市職労は、九月下旬、加藤光徳氏の推薦を受けながら,上京して三ツ矢氏と会談した事から三ツ矢―加藤の連携説が流れたが、衆院選で金子よりのスタンスの加藤氏とは合意には至らず、奥野英介氏の出馬説得に時間が掛かったようだ。
十月上旬、辻三千宣前二見町長支持派も三ツ矢氏に辻氏への支援要請がなされたが快諾を得られないまま十月早々には、奥野英介氏を市長選に担ぎ出しの裏工作は進んでいた。
伊勢市長選へ消極的な奥野説得工作の一環として奥野出馬要請の「勝手連」?が十月十九日、300人近い支持者が集まり,奥野氏に出馬の決意を促し、その意向を受ける形で翌日,奥野英介氏は新伊勢市長選への出馬へ踏み切った。
十月下旬の現段階では伊勢市職労の支援を受け、大票田の旧伊勢市を地盤にする加藤光徳氏は優位?云々されるが、支持基盤は磐石ではなく、伊勢市職労にも合併協議会で、伊勢市職員の給与の高さが指摘され,一時は小俣町の離脱の危険も加藤伊勢市長が妥協したことへの不満が燻り、一枚岩ではない事に加え、昨年の市長選で中心的な役割を果した中村義之元市議は加藤陣営から離れ、辻三千宣氏の陣営に就くなど、支持層にも「ねじれ現象」が起こっている不安材料はある。


