三十年の長きに亘って日本を牛耳ってきた故田中角栄派の流れを汲み、竹下登元総理の秘書から参院に転じて、参院では数の力を誇示し、ドンを自負してきた青木幹雄参院自民党会長であったが、四年前に起きた日本歯科医師連盟から自民党旧橋本派への一億円ヤミ献金事件で村岡兼造元官房長官が、逮捕された事件の第十八回公判が9月27日東京地裁で開かれ、この日、弁護側証人として出廷した青木幹雄会長は3時間に及んで弁護側と検察庁の尋問を受けたが「知りません」「覚えていません」と疑惑を否定したが顔色は優れず、憔悴しっきった様子の青木会長に裁判長まで自らも「赤坂の料亭で一億円の小切手の授受が、あったことは否定しないのですか?」
青木「私は覚えていませんが、皆さんが、そうおっしゃるのであれば、授受はあったということでしょう」
裁判長「一億円の授受があった01年7月には参院選があった。青木さんが関与していなかったとは、常識的はありえません」
青木「常識的にはそうでしょうが、覚えていません」
その後も裁判長は金庫の保管や誰がカネの扱いをきめるのかと聞かれ、金庫のあること渋々認めながら「事務局長が誰に相談したかでしょう。私は知りません」と苦しい答弁はこのやり取りでも読み取れる。
次いで異例の橋本元総理の証言も苦しいの一語に尽き、見苦しき姿は哀れさを誘い小泉首相に追い詰められ派閥の解体へと追込まれ橋本龍太郎氏本人も政界から追放される運命を辿って行った。
残るは参院の数をバックにドンを気取りの青木幹雄参院自民党会長も衆院選挙で小泉首相の威力を、まざまざ見せられては無力感を漂わせてきた。
小泉首相の角栄VS福田の因縁対決も終焉を迎えたようだ。角栄源流の旧橋本派を壊滅させ、中曽根康弘元総理を政界から引退させ、橋本龍太郎元総理も引退へと追いやり、次は参院ドン青木幹雄会長も昔日の陰りが漂い始めてきた。


