先の総選挙で、民主党は大敗を喫し、岡田克也代表は辞任、代表選には前原誠司氏が菅直人元代表を二票差で破って代表に選ばれた。
民主党は再建に向け十月十八日、鳩山由紀夫幹事長をトップとする「党機構改革委員会」を設置し十二月の党大会までに党の立て直し案をまとめる。
鳩山幹事長は「政権交代実現のために党の改革を進めてほしい」と挨拶したが、前途には難問を抱えた船出となりそうだ?
民主党では二回,小選挙区で敗北を喫した候補は次期の総選挙では公認しない不文律?が存在するが、候補者確保のジレンマに直面しそうである。それと議席減からくる政党交付金の大幅な減少である。総選挙前には年間140億5千万円もあった交付金も来年には約20億円減の120億円まで落込むが、政権交代を掲げる民主党としては小選挙区300に立候補予定者を総支部長を配置しておく必要があり、当選したり比例区で復活当選した衆院議員は、良いとしても問題は落選した候補者の扱いであろう。
政治活動するには資金の問題は切実で、従来なら、現職議員には年間1千万円、それ以外の候補には支部政党交付金50万円に調査活動費の20万円の計70万円が支給されていたが、政党交付金の減少で党からの支給額の減額も現実味を帯びてきた?
ここで関心を寄せるのは三重5区から出馬して落選した金子洋一氏の扱いである。従来なら小選挙区で当選した候補の惜敗率の50%を超えておれば、総支部長になれたが、大幅議席減で政党交付金の減に加え、自民党議員の若返りなどから、候補者の見直しも検討課題として持ち上がり「選挙対策委員会」で第一次立候補予定者を発表する段取りとも言われ、三重5区の金子洋一氏の処遇が注目される。金子氏のような候補は他にも三十人近くいるとも言われるが、党選挙対策委員会の出方が注目される。
金子洋一氏は先の衆院選では前々回より1万2千票を上乗せし惜敗率でも71・1%と善戦した候補で、民主党は金子洋一氏以上の集票能力の有る候補の擁立は、可能なのかは疑問は残る事は間違いないことから、次期総選挙での三重5区から金子氏の三度、民主党候補になるのではないかと支持者は期待を掛けている?
前原代表は、政権交代を掲げ大胆な改革案を打ち出し、政策決定の手続きを見直し、代表直轄の総合政策企画会議を新設、重要課題の方針決定の迅速化を図利、スピード感を持った政策提言を「次の内閣」の柱にし臨機応変に対応する構えだが党内には抵抗するグループもいる事から前原代表の力量は問われてきている。
又、候補者の基準も従来の惜敗率50%以上は原則的に総支部長を続けられたが、見直し比例区で復活当選者でも候補の入替えする大胆する案も揉めそうである。
三重5区の金子洋一氏の場合には、自民党の三ツ矢憲生衆院議員との一騎打ちだが、この選挙区は保守基盤は厚い上に2万5千票を要する創価学会票も当選へ大きく立ちはだかっている。
政策的には自民党も民主党も垣根は低く政策的に違和感は薄くなってきた事から、金子洋一氏は、保守系の支持者の取込は不可欠となってきた。自民・公明党の与党は衆院選で三分の二超の独裁体制を築き、今後,任期満了までの四年間は総選挙はないとの見方は支配的だが、二年後の参院選で勝利して民主党の再建への足掛りを掴みたい。
三重県からは高橋千秋参院議員の出馬は確定しているが、自民党では昨年、芝博一参院議員に敗北した津田健児氏の再挑戦が囁かれているが、日常の政治活動から見ても高橋千秋参院議員の優勢な状況である。
先の衆院選では小泉劇場の催眠術に掛かって自民党圧勝であったが、満つれば欠けるは世の常であり、乱雑な当選者の資質も問われる時、追い風は民主党に吹いてくるであろう?足腰を鍛える意味合いからも県議会では最大会派である「新政みえ」から自民党が二議席独占している空白の志摩市から、候補を出せるのかも注目されてくる。


